妊活は女性だけじゃない。男性も見直したい「精子と生活習慣」の関係
「妊活」と聞くと、どうしても女性側の身体や生活習慣に目が向きがちです。
でも妊娠を考えるなら、男性側も一緒に身体や生活習慣を見直していくことが大切です。
実際こども家庭庁の情報では、不妊に悩むカップルの約半数は男性側にも原因があるとされています。精子の状態は精液検査で確認することができます。
今回は、最近話題になった「妊活男性とサウナ」のニュースをきっかけに、男性が妊活中に意識したい生活習慣について考えてみます。
最近話題になった「妊活男性とサウナ」のニュース
2026年8月、男性の妊活とサウナに関する調査結果が発表されました。
20~30代男性200人を対象とした調査では、妊活経験・予定がある男性の82%が、過去1年間にサウナを利用していたそうです。
一方、妊活経験・予定がない男性では38%でした。
さらに興味深いのが、「精巣周辺を繰り返し温めすぎることが精子の状態に影響する可能性」を詳しく知っていた妊活男性の18人全員が、サウナを利用していたという結果です。
もちろん、この調査だけで「サウナに行ってはいけない」と判断することはできません。
ただ「妊活について知っていること」と「実際の生活習慣」は別かもしれない
ということを考えるきっかけにはなります。
精子は「生活習慣」と無関係ではありません
精子の状態は、その時だけの生活ではなく、日々の身体の状態や生活習慣など、さまざまな要素の影響を受けます。
こども家庭庁も、精子の状態は生活習慣によって変化することがあり、生活習慣を見直したり、検査で状態を確認したりすることが大切だとしています。
WHOも不妊症の予防・診断・治療に関する最新ガイドラインを公開しており、妊娠を希望するカップルに対する生活習慣へのアドバイスについて触れています。
では、男性は何から見直せばいいのでしょうか?
男性が見直したい5つの生活習慣
1.睡眠
仕事が忙しいと、睡眠時間が後回しになっていませんか?
「寝ればいい」と単純に考えるのではなく、
- 睡眠時間を確保する
- 就寝・起床時間をできるだけ整える
- 寝る直前までスマートフォンを見続けない
などまずは生活リズムを整えるところから始めてみましょう。
2.食事
外食やコンビニ中心の生活になっている場合は、食事内容を一度振り返ってみましょう。
「妊活だから特別なものを食べる」というより、
毎日の食事をできる範囲で整える
という考え方がおすすめです。
主食・主菜・副菜を意識し、偏りの少ない食生活を心がけましょう。
3.運動不足
デスクワークが中心になると、思っている以上に身体を動かす機会が減ります。
いきなり激しい運動を始める必要はありません。
まずは、
「一駅歩く」
「エレベーターではなく階段を使う」
「休日に夫婦で散歩する」
など無理なく続けられる運動から始めてみましょう。
4.喫煙・飲酒などの習慣
妊活をきっかけに、自分の生活習慣を振り返ることも大切です。
特に喫煙については、WHOの不妊症ガイドラインでも、妊娠を希望する人に対して喫煙リスクへの助言を行うことが推奨されています。
「今まで何となく続けていた習慣」を一度見直してみることから始めてみましょう。
5.温度環境を意識する
今回のサウナのニュースでも注目されたポイントです。
精巣は身体の外側に位置しています。これは精子をつくる環境として、体温より低い温度が関係しているためです。
だからといって、サウナや入浴を完全に避けなければいけないという話ではありません。
大切なのは、
「自分の生活習慣を一度振り返ってみる」
ということです。
気になることがあれば、医療機関などで相談してみるのも一つの方法です。
「妊活は女性が頑張るもの」にしない
妊活が長くなると、
「妻が食事を気にする」
「妻が病院へ行く」
「妻が生活習慣を変える」
というように女性側だけの負担が大きくなってしまうことがあります。
でも、妊娠を希望するのは夫婦二人。
だからこそ、
「女性が妊活する」のではなく「夫婦で妊娠について考える」
という視点も大切です。
男性側も精液検査を受けてみる。
一緒に食事を見直す。
休日に散歩する。
睡眠時間について話し合う。
こうした小さな取り組みでも、妊活を「一人で頑張るもの」から「二人で考えるもの」へ変えていくきっかけになります。
男性も「自分の身体を知る」ことから
男性不妊については、精液検査によって精子の状態を確認できます。
ただし、精液検査の結果は変動することがあるため、一度の検査結果だけで判断しないことも大切です。こども家庭庁も、数値の変動があるため、必要に応じて複数回検査を受けることについて説明しています。
「自分は大丈夫だろう」と思っている方こそ、一度自分の身体について知ることから始めてみてもいいかもしれません。
妊活は「頑張りすぎない」ことも大切
妊活というと、食事、運動、サプリメント、睡眠、温活……。
調べれば調べるほど「やらなければいけないこと」が増えてしまうことがあります。
でも、すべてを完璧にする必要はありません。
まずは、
「最近、睡眠はどうかな?」
「運動不足になっていないかな?」
「食事が偏っていないかな?」
「夫婦で妊活について話せているかな?」
そんなところから振り返ってみてください。
妊活は女性だけのものではありません。
男性も自分の身体と生活を見つめ直し、夫婦二人でできることを一つずつ考えていく。
それも妊活の大切な一歩ではないでしょうか。
